角界ファンの熱い視線を集め続けているのが、本場所の土俵を沸かせる三男・王鵬と四男・夢道鵬の躍進です。大鵬道場としての誇りを受け継ぐ大嶽部屋の看板力士として、2人は着実に番付を駆け上がってきました。
三男の王鵬は、埼玉栄高校相撲部時代から全国大会で実績を残し、2018年1月場所に本名である「納谷」の四股名で初土俵を踏みました。恵まれた体躯から繰り出す鋭い立ち合いと強烈な突き押しを武器に下位をスピード通過し、十両昇進を機に「王鵬」へと改名。この四股名は、父・貴闘力の愛称「王」と祖父・大鵬の「鵬」を合体させたものであり、血筋の重みを自らの力へと変える覚悟の表れでした。幕内昇進以降は三賞獲得や金星を挙げるなど、上位総当たりの地位で堂々たる相撲を展開しています。
一方、四男の夢道鵬は兄たちの背中を追い、同じく埼玉栄高校を経て大嶽部屋へ入門しました。入門当初は細身だった身体も着実にビルドアップされ、柔軟な足腰を活かした右四つの寄りや投げ技に磨きがかかっています。激しい稽古の末に関取(十両)昇進を勝ち取り、土俵上での落ち着きと相撲勘の良さは「若き日の大鵬を彷彿とさせる」とベテランの好角家からも高く評価されています。