二人の共通項として決して外せないのが、セイコーグループという存在だ。山縣亮太も福島千里も、日本を代表する時計メーカーのアスリートとして同じエンジ色のユニフォームを纏い、数々のプレッシャーと戦ってきた。同じ企業に所属し、同じサポート体制の中で切磋琢磨した時間は極めて長い。
また、日本陸上競技選手権大会での二人の躍動は今も語り草だ。勝負の厳しさを誰よりも知る者同士、大会前後の緊張感や歓喜を共有できた経験は大きい。トップ選手として極限状態を共有した経験が、二人の絆を唯一無二のものへと昇華させたのは間違いない。