多くのギタリストがラウドネスのギターの上手さに驚嘆する理由は、単にBPMが速いフレーズを弾けるという点だけではありません。技術的なバックボーンと独自の発想力が極めて高い次元で融合している点にあります。
第一に挙げられるのが、右手の圧倒的なピッキング力とタイトなリズム感です。親指と人差し指で深くピックをホールドし、手首のスナップと前腕の絶妙な脱力によって繰り出されるオルタネイトピッキングは、1音1音の輪郭が驚くほど明瞭に立ち上がります。どんなに歪ませたハイゲインサウンドであっても音が潰れず、機関銃のような鋭いアタック音を生み出す点が、並の速弾きギタリストと決定的に異なる部分です。
第二に、独自の進化を遂げた高崎晃のタッピング奏法です。ライトハンド奏法が世に広まった80年代、彼は単なるスケール移動にとどまらず、人差し指や中指を組み合わせた多指タッピング、さらには弦飛び(スキッピング)を取り入れたワイドストレッチなアルペジオを自作フレーズに昇華させました。楽曲『S.D.I.』や『CRAZY NIGHTS』などで聴ける流麗かつ攻撃的なフレージングは、現代のテクニカルギターの教科書として今なお語り継がれています。