映画版『ハリー・ポッター』においてベラトリックスを唯一無二のヴィランへと押し上げたのは、イギリスの名女優ヘレナ・ボナム=カーターの怪演です。当初はヘレン・マックロリー(後に妹ナルシッサ役を演じる)がキャスティングされていましたが、妊娠に伴いヘレナが代役に抜擢されました。
ヘレナは役作りにあたり、単なる邪悪な魔女ではなく「精神の発達が止まったまま残虐性を獲得した幼児のような狂気」を自ら提案。乱れた髪、挑発的なコルセット風衣装、子どものように跳ね回る歩き方など、原作以上のインパクトを映像に刻み込みました。
日本語吹き替え版では、実力派声優の高乃麗(たかの うらら)が担当。高笑いの中に冷徹な残忍さを滲ませる圧巻のボイスアクトは、映画のダークな世界観を日本のファンへ鮮烈に伝える立役者となりました。