工具の技術進化により、現在のステップドリル市場では素材の耐久性が格段に向上しています。2026年最新のトレンドとしては、従来のチタンコーティング(TiN)にとどまらず、耐熱温度が高く硬質な「チタンアルミナイトライド(TiAlN)コーティング」や、母材に「M35コバルトハイス(HSS-Co)」を採用したタフなモデルが主力です。
信頼性の高い国産メーカーである「ロブテックス(エビ印)」「大見工業」「トラスコ中山」などのプロ用モデルは、刃の食い付き角度が緻密に設計されており、ステンレス鋼板への連続加工作業でも抜群の耐摩耗性を誇ります。
一方で、「切れ味が落ちたステップドリルは自分で刃研ぎ・再研磨できるのか?」という疑問を抱く方も少なくありません。結論から言えば、一般的なダイヤモンドヤスリ等を使った手作業での再研磨は極めて困難です。ステップドリルは段差ごとに複雑な逃げ角とすくい角が多軸で成形されているため、手研ぎでは刃先の角度バランスが崩れ、かえって削れなくなってしまいます。
専用のCNC工具研磨機を持たない限り、刃先が丸くなったり焼き付いたステップドリルは消耗品と割り切り、新品へ更新するのが作業精度と安全面において最も賢明です。