ネットの口コミや知恵袋などで「ダイソーを何店舗ハシゴしてもアロマティカスが見当たらない」という声が頻出する背景には、100円ショップ特有の仕入れ流通構造と植物の生態サイクルに起因する明確な3つの理由が存在します。
第1の要因は、入荷時期の季節集中です。アロマティカスは寒さに弱い非耐寒性の多肉質ハーブであり、生産農家からの出荷は気温が上昇する4月中旬から6月下旬、および残暑が落ち着く9月〜10月に集中します。真冬(12〜2月)や酷暑期(7月下旬〜8月)は輸送中の苗枯れリスクを避けるため、店舗への配荷自体がストップまたは激減します。
第2の要因は、アソート仕入れによる個体数の絶対的少なさです。100均の観葉植物は、ひとつの配送ケース(アソート箱)にパキラ、サンスベリア、ポトス、多肉植物などが混載されて納品されます。1ケースの中にアロマティカスが1〜2株しか含まれていないことも珍しくありません。熱心な愛好家が一度に買い占めると、その日のうちに棚から姿を消してしまいます。
第3の要因は、売り場内での配置の曖昧さです。店舗によって「ハーブコーナー」「多肉植物コーナー」「ミニ観葉植物棚」のどこに分類されるかがバラバラであり、多肉植物用のトレイの奥深くに埋もれているケースも多々見受けられます。店員への在庫確認を行う際は、「多肉植物のアソート入荷予定」を尋ねるのが実情を把握する近道です。