一度突き指をして緩んでしまった靭帯は、完全に元の強度へ戻るまでに数ヶ月を要します。復帰直後や再受傷のリスクが高いネット際のブロッカーは、日頃からのバレー突き指予防テーピングが不可欠です。
予防テーピングでは、可動域を過剰に殺す必要はありません。関節の側面(側副靭帯が走行するライン)に沿って13mm幅のテープをあらかじめI字に2本貼っておくだけで、ボールが当たった瞬間の急激な「横ブレ」を60%以上カットできます。日頃から指の皮膚を清潔に保ち、手のひらの汗をこまめに拭くことも、プレー中のテープの剥がれやボールの滑りによる突き指を防ぐ実践的なリスク管理です。
【プロの結論】復帰して良い基準と即刻病院へ行くべき境界線
アスリートのメンタリティとして「少しの痛みならチームのために出たい」という責任感が働くのは自然な心理です。しかし、医学的な境界線を越えた無理は、選手生命に関わる取り返しのつかない関節拘縮(指が曲がったまま固まる後遺症)を招きます。
【即刻プレーを中断し整形外科を受診すべきケース】
骨折の疑い基準に1つでも該当する場合、あるいは安静時にもズキズキと脈打つ拍動性の痛みが続く場合。これらは医師によるX線(レントゲン)撮影や超音波検査による確定診断が必須です。
【テーピングを施して復帰が許容されるケース】
明らかな変形や皮下出血がなく、テーピングで関節を保護した状態で自力での曲げ伸ばしが違和感程度に収まる軽度の第1度捻挫。この場合でも、プレー後はただちにアイシングを行い、翌朝の腫れの増悪がないか観察を怠らないことが鉄則です。