InstagramやTikTokなどのショート動画プラットフォームには、「一生に一度は行きたい絶景」と銘打たれた息を呑むような映像が日々投稿されています。しかし、ここにはSNS特有の巨大なフィルターバブルと演出の罠が存在します。
たとえば、南米ボリビアのウユニ塩湖。鏡張りの絶景に出会えるのは、雨季(1月〜3月頃)かつ「雨が降った直後」「完全な無風」「晴天」という3つの極めて厳しい気象条件が完璧に揃った瞬間に限られます。多くの旅行者が訪れる時期によっては、干上がった茶色い大地が広がっているだけだったり、強風で水面が波立ち普通の水たまりにしか見えなかったりするのが現実です。
情報リテラシーの高い旅巧者たちが今注目しているのは、過剰に消費された定番絶景ではなく、混雑を避けて本物の文化に浸れる世界の穴場観光スポットです。
その代表格が、中欧スロベニアの首都リュブリャナや、コーカサス地方のジョージア(トビリシ)です。リュブリャナは中心街全域が車両進入禁止となっており、エメラルドグリーンの川沿いに広がるカフェ文化とアルプスの山並みが調和した「欧州で最も環境に優しい緑のオアシス」として絶賛されています。またジョージアは、8,000年の歴史を誇るクヴェヴリワイン発祥の地であり、コーカサス山脈の壮大な山岳風景が広がりながら、欧米の半額以下のコストで極上の美食体験が可能です。