宇治駅から徒歩数分。住宅街の路地を進むと、突如として現れる重厚な門構え。そこが、かつて宇治茶の復興に命を捧げた初代・辻利兵衛の志を継ぐ場所だ。かつての製茶場をリノベーションした空間は、高い天井と太い梁が印象的で、一歩足を踏み入れるだけで時間の流れが緩やかになるのを感じる。
ここにあるのは、単なるノスタルジーではない。歴史の重みを感じさせる柱の傷一つひとつが、宇治茶の黄金期から現在に至るまでの歩みを物語っている。モダンなインテリアと歴史的建造物が見事に調和した空間でいただくお茶は、五感すべてを刺激する特別な体験となる。