懸命なリハビリと浅野の温かなサポートが実を結びつつあった2014年11月、事態は急変する。田宮五郎は47歳という若さで帰らぬ人となった。あまりにも早すぎる別れは、日本芸能界に大きな衝撃と深い悲しみをもたらした。
訃報を受け、悲しみのどん底に突き落とされながらも、浅野ゆう子は静かにコメントを出し、彼と共に過ごした時間への感謝を綴った。表舞台では気丈に振る舞い続けた彼女だが、プライベートでは大切な存在を失った喪失感と長く向き合うこととなる。公に明かされることのなかった苦悩や、二人だけで分かち合った闘病生活の記憶。後年、彼女が語る言葉の端々には、失った愛する人への変わらぬ敬意と深い情愛が宿っていた。