音楽シーンにおける水前寺清子の足跡を語る上で欠かせないのが、NHKの最高峰番組『NHK紅白歌合戦』での活躍だ。1965年の初出場から22回連続出場という快挙を果たし、大みそかの顔として茶の間に定着した。
歌手としての歌唱にとどまらず、彼女は紅組司会としても類まれな才能を発揮した。通算4回にわたって務めた司会ぶりは、テンポの良い歯切れの決まったトークと温かい気配りに満ちており、NHKの放送史に刻まれる名司会と称賛された。舞台裏でも共演者やスタッフへの配慮を怠らない姿勢が、長年にわたり愛される要因となっている。