玄関ステップの欠け、ガレージ床のひび割れ、外壁のクラック補修など、モルタルの用途は多岐にわたります。しかし、既存のコンクリートやモルタルの上にそのまま新しいモルタルを盛り付けても、高確率ですぐに剥がれ落ちてしまいます。これには明確な理由が存在します。
【モルタルがひび割れる主な原因】
- 乾燥収縮:練り水の量が多すぎたことで、内部水分が抜ける際に体積が縮んでクラックが入る。
- ドライアウト(急激な吸水):乾燥した下地がモルタル内の水分を一瞬で吸い取ってしまい、セメントの水和反応に必要な水が不足して粉状のまま硬化不良を起こす現象。
- 下地との密着不良:下地表面のホコリ、コケ、油分、古い脆弱層が残っており、接着できていない。
- 構造クラック:地盤沈下や地震の揺れなど、建物の構造的な負荷による亀裂(幅0.3mm以上の深いひび)。
【DIY補修を成功させる下地処理の極意】
モルタル補修で失敗しないための鍵は、コテ使いの技術よりも「下地処理」にあります。補修箇所の汚れや脆い破片をワイヤーブラシ等で徹底的に削り落とし、清掃します。
ドライアウトを防ぐため、施工直前に下地へ十分に霧吹きなどで「水打ち」を行うか、モルタル専用の接着増強材(ハイモルエマルジョン等のシーラー)を下地に塗布して乾燥させてからモルタルを充填してください。このひと手間を惜しまないだけで、補修モルタルの密着性と耐久年数は飛躍的に向上します。