本作最大の魅力は、主演のイ・ジュンギとIUを取り巻く、ビジュアルと実力を兼ね備えた「花萌ゆる皇子たち」の豪華絢爛なキャスティングにあります。それぞれの皇子が抱える宿命と、ヘ・スを巡る感情の矢印が複雑に交錯しました。
冷徹な仮面の下に孤独を隠す第4皇子ワン・ソ役を務めたイ・ジュンギは、繊細な目の演技と迫真のアクションで「時代劇の神」としての存在感を遺憾なく発揮しました。対するヒロインのヘ・ス役を演じたIU(イ・ジウン)は、天真爛漫な少女から過酷な運命を受け入れる大人の女性への成長を見事に体現し、女優としての評価を不動のものにしています。
序盤でヘ・スと心を通わせる第8皇子ワン・ウク役のカン・ハヌルは、温厚な知性派でありながら一族の期待と野心に呑まれて変貌していく男の悲哀をリアルに熱演しました。また、芸術を愛しワン・ソの無二の友となる第13皇子ペガ役をナム・ジュヒョクが、無邪気で愛らしい第10皇子ワン・ウン役をEXOのベッキョンが好演し、ドラマに彩りと胸を突くドラマ性を吹き込んでいます。
野心家である第3皇子ワン・ヨ役のホン・ジョンヒョンや、純粋な武芸者でヘ・スを最後まで守り抜いた第14皇子ワン・ジョン役のジスなど、今では主役級となった俳優たちが一堂に会した奇跡のアンサンブルが、皇位継承を巡る骨肉の争いと切ないロマンスを濃密に描き出しました。