成人後の人生は、まさに波乱万丈という言葉そのものだった。芸能界の荒波に揉まれ、信じていた知人の裏切りや事業の頓挫によって、億単位にのぼる莫大な借金を背負う事態に陥る。煌びやかなスタジオの世界から一転、彼を待っていたのは容赦のない返済と困窮だった。
生きるために選んだのは、工事現場や塗装工、トラック運転手などの過酷な肉体労働だった。額に汗して泥にまみれ、理不尽な言葉を投げかけられても、彼は決して逃げ出さなかった。「ケンちゃん」のプライドを粉々に砕き、地べたを這いながら返済を続けた日々。その過酷な経験こそが、虚飾のない人間味と本当の強さを彼に授けることになる。