あれから数十年を経た現在、なぜキョンシーの持つ魅力が再び急浮上しているのか。その真相を探ると、レトロカルチャーのデジタルリバイバルと、国境を超えたクリエイターたちの熱狂が見えてくる。
かつて少年少女を魅了したシャドウ・リュウは、その後も日本と台湾を拠点に女優活動を続け、近年もメディア出演やSNS発信を通じて変わらぬ美貌と聡明さを披露している。彼女の近況がネットニュースやトークイベントで話題になるたび、「元祖・美少女道士」の記憶が掘り起こされ、当時を知る世代のみならず、リアルタイムを知らないZ世代にまで新鮮な衝撃を与えているのだ。
2020年代半ばを過ぎた今、サブカルチャーの現場では「怖さとキュートさのハイブリッド」を求める潮流が極めて強まっている。単なるグロテスクなホラーではなく、どこか哀愁と可笑しみを含んだキョンシーの世界観は、閉塞感のある現代社会において絶妙なポップアートとして機能している。懐かしのレトロアイコンが、現代的な感性によって「新種のカワイイ」としてアップデートされた必然の帰結がここにある。