SNSやネット掲示板、Q&Aサイトなどにおける読者やファンの反応を検証すると、意見は決して一枚岩ではありません。成人向けコンテンツを長年嗜好してきたユーザー層からは、「フィクションの世界におけるダークな心理描写やカタルシス、背徳感を楽しむ娯楽として守られるべきだ」という根強い支持が存在します。
一方で、一般のネットユーザーやフェミニズム的視点を持つ論者からは、「同意のない性的加害をエンターテインメントとして消費することが、無意識のうちに現実の性暴力に対する感覚を麻痺させるのではないか」という懸念が提起されています。現場の即売会やオンライン即売会での聞き取りでも、以下のような二極化した生の意見が浮き彫りになっています。
「フィクションと現実の区別はついている。現実の犯罪は断固糾弾されるべきだが、創作の領域まで一律にクリーンさを求められると、表現の多様性が失われてしまう」(30代・同人愛好家)
「検索やおすすめ欄に無差別に過激な描写が表示される環境は避けてほしい。住み分けとしっかりとしたゾーニングがなされているなら、表現そのものを根絶やしにする必要はないはずだ」(20代・一般読者)