LE SSERAFIMが提示してきた変幻自在な音楽性において、カズハのフィジカルは常に中核を担ってきた。オールドスクールなヒップホップ要素を取り入れた『EASY (アルバム)』で見せた重心の低いグルーヴから、挑発的なビートが炸裂する『CRAZY (アルバム)』でのヴォーギングを取り入れたダイナミックな振付まで、彼女の柔軟性と体幹の強さは楽曲の説得力を何倍にも引き上げる。
YouTubeのチッケム(個別カメラ映像)が数百万回単位で再生され続ける理由は明快だ。ダンス・ポップの躍動感の中に、クラシック仕込みの正確無比なターンやしなやかな足上げが違和感なく溶け込んでいる。力みの一切ない優雅なムーブメントは、他の追随を許さない彼女だけのシグネチャーとなっている。