「カジュアル」という言葉の甘美な響きに騙されてはいけない。最も多い失敗は、デニムパンツやスニーカーの安易な採用だ。どれほど高価なデザイナーズブランドであっても、ハードなダメージ加工デニムや履き古したスニーカーは、スマートカジュアルが求める基準を下回るリスクが高い。
また、過度な露出も品格を損ねる原因となる。胸元が深く開いたトップスや極端なミニ丈は避けるのが賢明だ。シワやヨレの目立つ服、スウェット生地などの部屋着を連想させる素材も控えたい。迷ったときは「あと一つだけフォーマルな要素を足す」ことを心がけよう。ラフなパンツには仕立てのいいジャケットを羽織る、といった足し算と引き算の思考がトラブルを防いでくれる。