日本の駄菓子業界は、少子化や個人商店の廃業により長年厳しい状況に晒されてきた。その中で、よっちゃん食品工業が圧倒的な存在感を保ち続けている背景には、金井氏の独自の経営哲学がある。
それは「誰もやらないことをやる」という逆転の発想だ。子供向けの商品でありながら、大人の酒のつまみとしても通用する味付けに仕立て上げたこと。パッケージデザインにキャラクターを採用し、視覚的なインパクトを徹底したこと。そして何より、経営者自らが表舞台に立ち、自社ブランドのシンボルとなったこと。従来の職人肌な経営者が多かった業界において、広報・マーケティングの重要性をいち早く見抜いていた点に、彼の非凡な商才が見て取れる。