2000年代初頭、コミックマーケットでひっそりと産声を上げた一本の同人ゲームがあった。それが「ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編」だ。限られたリソースの中で制作された本作は、口コミを中心に爆発的な評判を呼び、やがてサウンドノベルというジャンルそのものを再定義する大ヒット作へと成長を遂げた。
BGMと効果音、そしてテキストだけでプレイヤーの想像力を極限まで掻き立てる演出手腕。竜騎士07氏の描くどこか懐かしくも異様な世界観は、プレイヤーを雛見沢という架空の村へ一瞬で引きずり込む。単なるインディーズ作品の枠を超え、メディアミックスの金字塔となった原点がここにある。