本作を語る上で欠かせないのが、世界的な評価を確立した傑作『ブラッシュアップライフ』の存在だ。あの作品で示された「平凡な日常の愛おしさ」というテーマは、本作においても色濃く受け継がれている。単なるコメディドラマの枠に収まらず、人間関係の機微や人生の儚さを包み込む極上のヒューマンドラマとして完成されているのだ。
時間を巻き戻すようなSF的ギミックがなくても、人間描写の深さだけで視聴者を惹きつけ続ける。生きていくことの滑稽さと温もりを同時に差し出すストーリーテリングは、バカリズム×日本テレビの黄金コンビだからこそ到達できた境地と言える。