敷地内にある「忍術屋敷」の最大の目玉は、くノ一(女忍者)の案内で体験するからくり仕掛けの数々だ。壁だと思っていた木板が瞬時に一回転する「どんでん返し」や、床板を外すと現れる刀の隠し場所など、住居そのものが緻密な防御システムとして機能している。
天井裏への抜け道や、壁のすき間から外の様子を覗く隠し穴など、現代の建築視点で見ても唸らされる工夫が目白押しだ。単なる展示物ではなく、実用に徹した道具や構造の裏には、忍術・古武道に裏打ちされた合理的な思考が生きている。いつ敵に襲われるかわからない緊張感の中で生み出された本物の知恵を、目と鼻の先で実感できる。