近年の串揚げ・串カツブームを強力に牽引してきたのが、全国に店舗を拡大した串カツ田中ホールディングスの存在だ。創業者の一人である貫啓二氏らが築き上げた親しみやすい酒場スタイルとソース二度づけ禁止の文化は、日本の外食産業に大きなムーブメントを巻き起こした。その熱狂はさらに加速し、人気ドラマ「孤独のグルメ」で主人公が美味しそうに串を頬張るシーンが放映されるやいなや、視聴者の食欲を刺激し、自宅で再現したいという欲求を決定づけた。
こうして店舗の賑わいやメディアの影響がダイレクトに家庭へと波及し、食卓で手軽に体験できる調理器具の需要が急増。外食の臨場感をそのまま自宅のリビングへ持ち込むスタイルが、新しい外食と内食の融合形態として定着したのである。