診断結果を受け取った際、多くの人が陥りがちな最大の誤解は、「悪魔度が高い=性格が悪い・犯罪的・道徳に欠けている」という単純な短絡だ。だが、深層心理の力学から見れば、この解釈は根本的に誤っている。
スイスの精神科医カール・グスタフ・ユングが提唱した「シャドウ(影)」の理論によれば、人間が社会に適応するために押し殺した感情や本能は、すべて無意識下に影として蓄積される。天使度100%を目指して清廉潔白に振る舞おうとする人間ほど、抑圧された影は強大化し、ふとした拍子に制御不能な破壊衝動として噴出する危険を孕んでいる。
診断において算出される悪魔度とは、他者を攻撃するための悪意ではなく、苛烈な現実社会を生き抜くための「自己防衛力」「損切り判断の冷徹さ」「他者との心理的バウンダリー(境界線)の強固さ」の代理指標に他ならない。善人度が高すぎる人物は往々にして他者の搾取対象になりやすいが、適度な悪魔度を備えた人間は、理不尽な要求に対して毅然と「No」を突きつける強さを持つ。悪魔度とは、社会を生き抜くための健全な免疫機能でもあるのだ。