顔の特徴を動物に例える文化自体は昭和・平成の時代から親しまれてきましたが、現在巻き起こっている熱狂は過去のそれとは性質が大きく異なります。かつては合コンや雑談のネタとしての「愛嬌のある例え」に過ぎなかったものが、いまやパーソナルカラー診断や骨格診断と並ぶ自己ブランディングの必須指標として再定義されているのです。
ブームを牽引している決定的な要因が、第5世代・第6世代へと突入したK-POPシーンにおける韓国アイドルの動物顔分類です。NewJeansのヘリンが魅せる魅惑的な「子猫顔」や、IVEのウォニョンに代表される愛らしい「うさぎ顔」、さらにはStray Kidsのヒョンジンが見せるクールな「きつね・フェレット顔」など、日韓のZ世代が憧れるアイコンたちが自身の動物顔タイプを公言し、それに特化したスタイリングを発信したことで一気に市民権を獲得しました。
大手コスメティックブランドが2025年秋冬に実施した市場調査によると、10代〜30代の女性の約74.2%が「コスメを購入する際、自分の顔立ちの系統(動物顔タイプ)を意識している」と回答しています。自分を客観的に把握し、コンプレックスを無理に消すのではなく「系統の魅力」として昇華させたいという自己肯定のニーズこそが、動物顔診断が人気の理由の根底に存在しています。