SNS上での反響や各種コミュニティでの書き込みを調査すると、顔文字に対するユーザーの熱量と同時に、ある種の「マナー意識」や「同調圧力」も浮かび上がってきます。ネットの反応と評判を深掘りすると、表層的な可愛さの裏にあるリアルな実態が見えてきます。
「普通の句読点だけで送ると、相手に『怒ってる?』と誤解されるのが怖い。かといって絵文字を並べるとおばさん構文っぽくなるから、( ˶'ᵕ'˶)みたいな脱力系顔文字をクッションとして使うのが一番安全」(21歳・女子大学生の証言)
「推しの生配信のチャット欄では、みんなが同じ系統の顔文字を使うことで一種の一体感が生まれる。(ᐡ o̴̶̷̤ ﻌ o̴̶̷̤ ᐡ)を使うだけで『この界隈の住人です』という無言のサインになる」(19歳・アイドルファンの投稿)
一方で、知恵袋や掲示板では「相手から送られてきた顔文字が四角い枠(豆腐)になっていて、どんな感情なのか全く分からなかった」「地雷系の顔文字を多用する人とやり取りしていると、常に機嫌を伺わなければならない気がして疲れる」といった、受け手側の戸惑いの声も少なくありません。顔文字は共感を生む強力な接着剤であると同時に、使い方を誤れば心理的な摩擦を引き起こす両刃の剣であることが確認できます。