耳から心臓の音が聞こえる原因は?拍動性耳鳴りの危険サインと何科の目安

耳から心臓の音が聞こえる原因は?拍動性耳鳴りの危険サインと何科の目安

耳から心臓の音が聞こえる原因は?拍動性耳鳴りの危険サインと何科の目安について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をお届けします。

耳から心臓の音が聞こえる病気の背景には、生命に関わる脳血管の障害から全身性の代謝異常まで、多岐にわたる原因が存在します。自己判断で様子見を続けることが危険視されるのは、脳血管疾患の初発症状として現れる例が一定数確認されているためです。

代表的な拍動性耳鳴り 原因として、主に以下の4つの疾患カテゴリーが挙げられます。

1. 硬膜動静脈瘻(こうまくどうじょうみゃくろう)
脳を包む硬膜の動脈と静脈が、毛細血管を介さずに異常な吻合(直接つながること)を形成してしまう病態です。動脈の高い圧力がそのまま静脈へ流れ込むため、激しい血流の乱流が生じます。硬膜動静脈瘻 症状の初期段階として「耳の奥でドクドク、ザザーッと脈打つ音がする」と訴える患者が多く、病状が進行すると頭蓋内圧亢進による激しい頭痛、視力障害、さらには静脈梗塞や脳出血(くも膜下出血・脳内出血)を引き起こす極めて警戒すべき疾患です。

2. 脳動脈瘤および頸動脈狭窄症
「拍動性耳鳴り 脳動脈瘤」の関連性については、脳動脈瘤そのものが直接耳鳴りを起こすケースは稀であるものの、内頸動脈など耳の近傍にできた未破裂脳動脈瘤の拡大や、動脈硬化による頸動脈の狭窄が局所的な乱流を生み出し、拍動性の音として感知されることがあります。血管壁の脆弱化や狭窄が進んでいるサインでもあり、脳梗塞や動脈瘤破裂の予防的観点から精密検査が欠かせません。

3. 全身性の血流亢進状態(高血圧・貧血・甲状腺機能亢進症)
耳鳴り 心拍 高血圧の密接な関係も臨床上よく知られています。血圧が急激に上昇すると心臓からの拍出圧が高まり、側頭骨周辺の毛細血管や静脈洞に強い血流負荷がかかります。また、重度の貧血や甲状腺ホルモンの過剰分泌(バセドウ病など)では、血液の粘稠度が低下したり循環血液量が増加したりすることで、全身の血流速度が上がり、耳元で拍動音が響きやすくなります。

4. 耳周辺の骨欠損や静脈洞の形態異常
側頭骨内を走る乙字状静脈洞の骨壁が先天性あるいは加齢によって菲薄化(薄くなること)または欠損する「静脈洞憩室」や「骨離開」も原因となります。骨による遮音機能が失われるため、正常な静脈血流の音であってもダイレクトに内耳へ伝わってしまいます。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。