ノンアルビールは肝臓に悪い?休肝日の罠と脂肪肝リスクの真相

ノンアルビールは肝臓に悪い?休肝日の罠と脂肪肝リスクの真相

ノンアルビールは肝臓に悪い?休肝日の罠と脂肪肝リスクの真相についての真相をご紹介します。

「アルコールが入っていない飲み物が、なぜ肝臓に負担をかけるのか」という疑問を持つ人は少なくありません。この疑問に対する答えの鍵は、肝臓が担っている「アルコールの分解」以外の役割にあります。肝臓は体内最大の代謝器官であり、アルコールだけでなく、糖分、脂質、食品添加物、人工甘味料に至るまで、口に入ったあらゆる化学物質を処理しています。

大分市の内科・消化器系クリニックが公表した臨床データによると、日本国内における肝機能障害の患者数は1999年の約40万人から2020年には約150万人へと約4倍に急増しました。注目すべきは、この増加分の多くが「アルコールを大量に飲む人」ではなく、「お酒をほとんど飲まない、あるいは完全に断っている人」で占められている事実です。

ノンアルコールビールは肝臓に悪いという言説が広まった決定的な理由は、アルコールがゼロであっても、喉越しやコクを出すために添加された糖質や酸味料、人工甘味料を代謝するために肝臓がフル稼働を強いられる点にあります。「休肝日のために選んだ飲料が、別のルートで肝臓を疲弊させていた」という皮肉な構造こそが、この噂の正体です。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。