長年ファンの間で議論が交わされてきた設定や、ネット上で散見される誤解について、公式資料や作者の言及をもとに検証します。
誤解1:ブチャラティは「いつ」死んでいたのか?
「ブチャラティはゾンビだったのか」という議論がありますが、厳密にはヴェネツィアの教会地下でディアボロに心臓を貫かれた瞬間に肉体としては絶命していました。しかし、直後にジョルノが生命エネルギーを注ぎ込んだことと、ブチャラティ自身の「トリッシュを守り抜く」という強烈な精神的執念が奇跡的に結びつき、肉体の崩壊が始まったまま魂が定着した「仮初めの延命状態」にありました。彼が痛みを感じず、血が流れず、次第に視力や聴力を失っていったのは、肉体の機能停止が進行していた決定的な証拠です。
誤解2:パンナコッタ・フーゴ離脱の真実
ファンの間では「パープル・ヘイズの能力が強すぎて退場させられた」という説が根強く語られがちですが、荒木飛呂彦氏が自著やインタビューで明かした真相は全く異なります。当初の構想では、「フーゴはボスのスパイとしてブチャラティチームを裏切り、かつての仲間たちと殺し合う」という悲劇的な展開が予定されていました。しかし、執筆当時の荒木氏自身の心理状態(信頼していた人との関係性やメンタル)において、「仲間が裏切るという物語を描くことが精神的にあまりにも耐えられなかった」ため、チームと袂を分かって静かに去るという形へと変更されたのです。この人間味あふれるエピソードは、後の公式スピンオフ小説『恥知らずのパープルヘイズ』の執筆へと繋がる重要な伏線となりました。