多くの受検者が抱く最大の疑問が、「赤と緑、どちらが見えやすいのが正解なのか」という点です。結論から述べると、眼科医療における最も理想的な状態は「赤と緑の記号が同じくらい同じ濃さでハッキリ見える状態」、あるいは「わずかに赤のほうがハッキリ見える状態」です。
横浜市保土ヶ谷区の梅の木眼科クリニックやタワーリバーク眼科などの臨床現場が発信する解説資料、ならびに医療メディア「Medical DOC」監修医の見解によると、見え方と目の屈折状態は次のように明確に定義されています。
- 赤が見えやすい理由:赤の焦点が網膜に近く、緑の焦点が網膜よりかなり手前にある状態です。近視眼の未矯正状態、あるいは「適正~やや弱めの度数(低矯正)」であることを示します。
- 緑が見えやすい理由:緑の焦点が網膜に近く、赤の焦点が網膜の後ろ深くに突き抜けている状態です。近視の矯正レンズが強すぎる「過矯正(かきょうせい)」に陥っている決定的な証拠となります。
なぜ「緑がハッキリ見える」ことが危険視されるのでしょうか。人間の目は、網膜の後ろにいってしまった焦点を無理やり手前に引き戻すために、水晶体を膨らませるピント調節機能(毛様体筋の緊張)を無意識にフル稼働させます。緑がハッキリ見えている状態とは、近視の度数が強すぎるために、毛様体筋が24時間常に力こぶを作って緊張し続けている状態にほかなりません。
そのため、眼科医や視能訓練士は「緑がハッキリ見える」という回答が出た場合、度が強すぎると判断してレンズ度数を一段階落とす調整を行います。「赤と緑が同じ」あるいは「少し赤が濃い」状態こそが、毛様体筋をリラックスさせたまま遠くを見られる理想のバランスなのです。