読者が最も固唾を飲んで見守っているのが、「第2部におけるパワーの復活および再登場の可能性」です。作中で確立された悪魔の生態系ルールと、デンジに課せられた誓約から、2026年現在の客観的事実を整理してみましょう。
作中の公式設定において、悪魔は不死の概念を持っています。現世で死亡した悪魔は地獄へ転生し、地獄で死亡した悪魔は再び現世へと転生するサイクルを永久に繰り返します。つまり、概念としての「血の悪魔」はこの世界のどこかに確実に存在していることになります。
最大の障壁は、「記憶のリセット」という悪魔の絶対法則です。第1部完結直後に現れた支配の悪魔の転生体である「ナユタ」を見ても明らかなように、前世であるマキマの記憶は引き継がれていませんでした。
すなわち、デンジが地獄や現世で「血の悪魔」と再会できたとしても、その悪魔は早川家で過ごした記憶も、デンジへの情愛も一切持たない獰猛な怪物である可能性が極めて高いのです。「見つけ出して、仲良くなって、もう一度パワーにする」という途方もない宿題をデンジがどう完遂するのか。これこそが第2部以降における最大の伏線といえます。