洗濯機のアース線は放置厳禁!付けないリスクと端子なし賃貸の対処法

洗濯機のアース線は放置厳禁!付けないリスクと端子なし賃貸の対処法

洗濯機のアース線は放置厳禁!付けないリスクと端子なし賃貸の対処法を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。

「アース線を繋がなくても、通電さえしていれば洗濯機は何事もなく動き続ける」――この機械的な事実こそが、多くのユーザーに誤った安心感を与えている元凶です。しかし、アース線が果たす本来の役割は「稼働」のためではなく、異常事態が発生した際の「保護」にあります。

洗濯機の内部には、洗濯槽を高速回転させる大型モーターや給排水を制御する電磁弁など、激しい振動と高電圧に晒される電子部品が密集しています。長年の使用による経年劣化、パッキンの硬化による内部水漏れ、あるいはモーターの振動による配線被覆の摩耗などが重なると、電気が本来の回路を外れて洗濯機の外枠や水に漏れ出す「漏電」が発生します。

もしアース線を接続していなければ、洗濯機本体の金属フレームや、洗濯槽内に溜まった水全体が高電圧を帯びた状態(帯電状態)になります。そこへ利用者が濡れた手で触れた瞬間、人間の身体がアース(大地への通り道)の役割を果たしてしまい、数十〜数百ミリアンペアの電流が一気に体内を突き抜けることになります。これが洗濯機における感電事故のメカニズムです。

「分電盤に漏電ブレーカーが付いているから大丈夫ではないか」という疑問もよく耳にします。しかし、一般的な住宅用分電盤の漏電遮断器は、感度電流が「15mA〜30mA・動作時間0.1秒以内」に設定されているケースが多く、アース線が繋がっていない状態では漏電そのものを検知できません。アース線によって大地へ電気が逃げて初めて「電流の行きと帰りの差」が生じ、ブレーカーが異常を感知して回路を遮断できるのです。アース線のない漏電は、人間が感電して初めてブレーカーが落ちるか、最悪の場合はブレーカーが作動しないまま人体に電流が流れ続ける致命的な事態を招きます。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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