YouTubeやニコニコ動画が普及し始めた2007年頃、突如としてネット界に現れたのが「しおちゃん おかえり 動画」でした。仕事から帰宅した飼い主に向けて、甘えたような声で「おかえり〜」と返事をする黒猫の姿は、テレビのバラエティ番組やニュース番組でも大々的に取り上げられ、日本におけるしゃべる猫 元祖としての不動の地位を築きました。
しおちゃんが発する言葉のバリエーションは実に豊かで、「おきゃん(ご飯)」「ふたりでごはんにする?」「ばかやろう」など、偶然の産物とは思えないほど状況にマッチしたタイミングで繰り出される鳴き声が、視聴者に心地よい驚きと癒やしを提供してきました。
また、しおちゃんの物語を語る上で欠かせないのが同居猫ティーちゃんの存在です。真っ白でふわふわとした毛並みを持つティーちゃんは、おっとりとしたマイペースな性格で、おしゃべりで甘えん坊なしおちゃんとの絶妙な凸凹コンビとして愛されてきました。のちにはジュニちゃん(Junior)も家族に加わり、異国の地で紡がれる一人と猫たちのアメリカ生活は、数多くの書籍やカレンダー、写真集としても世に送り出されました。