安全な果肉部分に限定すれば、パイナップルには犬の健康維持に役立つ機能性成分が凝縮されています。主食である総合栄養食のバランスを崩さない範囲であれば、以下のような生理学的恩恵が期待できます。
第一に注目されるのが、パイナップル特有のタンパク質分解酵素であるブロメライン酵素の働きです。ブロメラインは胃腸内で食物中のタンパク質をペプチドやアミノ酸へと分解するプロセスを助け、消化器系の負担を軽減します。さらに、ブロメラインには軽度の抗炎症作用が報告されており、シニア期における関節の違和感や軽微な炎症反応を和らげる補助的なアプローチとして獣医栄養学の現場でも関心を集めています。
第二に、愛犬の健康維持とビタミンC補給、そして豊富な水分とカリウムの補給です。犬は肝臓でブドウ糖からビタミンCを自ら生合成できる動物ですが、加齢や強いストレス、激しい運動負荷がかかると合成能力を消費量が上回ることが分かっています。生果肉に含まれるビタミンCは抗酸化作用を発揮し、細胞の老化防止に寄与します。また、約85%が水分で構成されているため、夏場の脱水予防や、自発的に水をあまり飲まない犬への水分補給源としても優れています。