彼女の歩みを語る上で避けて通れないのが、NMB48の絶対的ツートップとして時代を築いた「さやみるきー」こと、山本彩との関係性です。太陽と月、剛と柔に例えられた二人のライバル関係は、グループを全国区へと押し上げる強力な原動力となりました。
2016年夏、渡辺美優紀は多くのファンに惜しまれながらNMB48を卒業しました。当時の卒業発表やその後の回顧録で明かされた卒業理由は、決してネガティブなものではなく「アイドルとしてやり切ったという達成感」と「次の表現ステージへ進むための自立」でした。山本彩がキャプテンとして組織を牽引する重責を担う一方、渡辺はソロとしての見せ方や個のブランディングを常に追求し続けていました。
一時期はネット上で「不仲説」が囁かれたこともありましたが、卒業コンサートやその後の節目で見せた抱擁と交わされた言葉は、過酷なアイドル戦国時代を共に背負い抜いた戦友にしか理解し得ない深い敬意に満ちていました。現在もそれぞれのフィールドで第一線を走り続ける姿は、当時のファンにとっても大きな希望となっています。