「特に運動もしていないのに、異常なほど喉が渇いて1日に3リットル以上飲んでしまう」「夜中に何度もトイレで目が覚める」という場合、体質ではなく疾患の初期症状を疑う必要があります。
最も代表的な疾患が糖尿病です。血糖値が著しく上昇すると、身体は余分な糖を尿と一緒に排出しようとして「浸透圧利尿」を起こします。その結果、急激な脱水に陥り、脳の口渇中枢が刺激されて激しい喉の渇きと多尿の悪循環が生じます。
さらに、抗利尿ホルモンの分泌異常によって尿が濃縮できなくなる「尿崩症」や、精神的なストレス・不安・強迫観念から無意識に水を飲み続けてしまう「心因性多飲症」も存在します。心因性多飲症は自覚症状がないまま大量飲水が習慣化し、慢性的な低ナトリウム血症を引き起こす危険を孕んでいます。「最近急に飲む量と尿の回数が増えた」「体重減少や強い倦怠感がある」という場合は、放置せずに内科や内分泌代謝科を受診することが肝要です。