取材を進めると、パキラを枯らしてしまう人の約8割が「毎日まめに世話をしていた」と答えている事実が浮き彫りになりました。パキラが枯れる原因と理由の根底にあるのは、愛情の注ぎ方を誤ったことによる根腐れです。「土の表面が少し乾いたから」と毎日のように水を与え続けると、鉢の中は常に酸素不足に陥り、呼吸ができなくなった根が窒息死して腐敗へと向かいます。
園芸専門店店主へのヒアリング調査でも、次のようなリアルな証言が寄せられています。
「店頭へ相談に来られる方の多くが、『乾かして枯らすのが怖くて毎日コップ1杯の水をあげていた』とおっしゃいます。しかしパキラは乾燥地帯の自生環境を持ち、幹の中に膨大な水分を貯留できる構造です。毎日少量の水を与える行為は、根を常に濡れ雑巾で密閉しているのと同じなのです」
また、突然パキラの葉が落ちる対処法を探すユーザーの多くが見落としているのが、「環境の急変ストレス」です。直射日光を遮るカーテンのない南向きの窓際で起きた葉焼け、あるいは秋から冬にかけて暖房を稼働させた際の温風直撃などによって、植物は自己防衛として葉を一斉に脱落させます。「葉が落ちる=水分が足りない」と誤認してさらに追肥や水やりを重ねる行為こそが、命取りになる決定打です。