八村倫太郎を語る上で欠かせないアイデンティティが、私立最高峰と呼ばれる慶應義塾大学文学部を卒業している点です。神奈川県内でも屈指の進学校である県立横須賀高校から一般受験を経て現役合格を果たしました。
彼がホリプロ主催の「Star Boys Audition」に合格し、WATWINGの結成メンバーに選ばれたのは大学2年生だった2019年のことです。当時、過酷を極めるダンスレッスンやボーカル練習が連日深夜まで続く中、彼は学業を疎かにすることなく、レポート執筆や単位取得を徹底してやり抜きました。
自著や雑誌の単独インタビューでは、当時の葛藤について次のように生々しく振り返っています。
「朝から講義を受け、夕方から深夜までレッスンスタジオに籠もり、終電で帰宅して課題に向き合う日々でした。『芸能活動を理由に学問を投げ出したくない』という意地だけが自分を突き動かしていたと思います」
専攻していたドイツ文学をはじめとする幅広い人文学の知見、さらには英検準1級に裏打ちされた語学力は、現在のメディア出演でも遺憾なく発揮されています。知性派コメンテーターとしての的確な発言力や、ラジオパーソナリティとしての語彙の豊かさは、この過酷な大学生活で培われた論理的思考力に支えられています。