意中の相手と会話しているとき、相手の目が眩しいほど輝いて見える現象は、単なる心理的錯覚ではありません。脳神経科学の観点から見ると、好意を抱く対象を視界に捉えた瞬間、脳の腹側被蓋野から神経伝達物質であるドーパミンが急速に放出されます。
このドーパミン放出に伴い、自律神経の交感神経が優位に働くことで引き起こされるのが瞳孔散大(どうこうさんだい)です。通常時の瞳孔径は2〜4mm程度ですが、強い興味や性的興奮、好意を感じると最大で6〜8mm程度まで拡大します。瞳孔が大きく開くことで眼球内に入射・反射する光の総面積が跳ね上がり、物理的に「目がキラキラと輝く」状態が生まれます。
さらに、感情の高揚は微細な涙腺刺激を引き起こし、黒目の表面を覆う涙の膜を厚くします。恋愛初期における「目がキラキラする好意サイン」は、瞳孔散大による集光効果と涙液による光反射の増幅が合致した生体反応そのものです。