なぜ、平均身長で劣る日本が世界の大砲たちのスパイクを拾いまくれたのか。その秘密は、緻密に計算されたトータルディフェンスにある。ブロックとレシーバーの連動が、2023年に極限まで洗練された。
リベロの山本智大を中心としたレシーブ陣は、相手スパイカーのフォームや助走の角度からコースを完全に予測し、あらかじめインシステム(定位置)に入り込んでいた。ただボールを拾うのではない。セッターの関田誠大が最もトスを上げやすい位置へ、正確にコントロールして返す。この「ディグから攻撃への移行スピード」において、当時の日本は間違いなく世界一だった。