転職エージェントのキャリアアドバイザーや企業の採用人事担当者へのヒアリング調査、ならびにビジネス実務のマナー規定を検証すると、「履歴書や公式書類における『〃』の使用はNG」という判断で一致しています。
就職活動におけるエントリーシートや履歴書は、応募者の熱意や仕事に対する丁寧さ、社会人としての礼儀を審査する公的な書類です。大手転職支援サービスが採用担当者を対象に実施した意識調査でも、学歴欄や職歴欄に「〃」を使って学校名や社名を省略した応募書類に対し、約82%の面接官が「雑である」「志望度が低い」「常識を疑う」といったネガティブな心象を抱いたと回答しています。
「手書きの手間を省きたい」「枠内に文字が収まりきらない」という応募者側の都合は、採用側から見れば単なる怠慢としか映りません。特に住所欄の「連絡先(現住所と同じ場合)」や、職歴欄における「同上」の表記ルールには以下の鉄則が存在します。
- 住所欄の「同上」:現住所と連絡先が同一である場合、連絡先欄には「同上」と文字で記載するのが正式な作法です。「〃」の記号を使うことは明確なマナー違反と見なされます。
- 学歴・職歴欄の同一組織名:高校と大学の学部名、あるいは同一企業内での配属異動などを書く際、上の行と同じであっても「同上」や「〃」で済ませず、「私立〇〇高等学校 卒業」「私立〇〇大学〇〇学部 入学」と都度正式名称を繰り返して書くのが原則です。
- 職歴の退職表記:直前の行に社名がある場合、「株式会社〇〇 退職」と書くか、文脈に応じて「一身上の都合により同社を退職」と「同社」の表現を用います。ここでも「〃」は厳禁です。