国際機関や被害国は、過去の苦い教訓をもとに最新テクノロジーを駆使したバッタ駆除対策を急速に前進させています。従来の対策は、大群が空を覆ってから航空機で広範囲に化学農薬を散布する「対症療法」が中心であり、環境負荷や生態系への影響が大きな課題でした。
現在の最前線では、発生前の兆候を掴む「バッタ異常発生予報システム」が威力を発揮しています。気象衛星データと土壌水分量、植生指数をAIで解析し、砂漠地帯でバッタが繁殖しやすいピンポイントのホットスポットを予測。群れが巨大化・飛翔する前の幼虫段階(ホッパー)で早期発見する体制が構築されています。
さらに、地上部隊によるドローンを活用した精密農薬散布や、特定のバッタのみに感染して死滅させる微生物農薬(真菌 Metarhizium acridum を活用した生物農薬)の導入が進んでいます。環境への負荷を最小限に抑えつつ、大群化を未然に封じ込めるアプローチが国際的なスタンダードになりつつあります。