出場歌手の発表から数週間を経て解禁される紅白歌合戦の歌唱曲発表速報、そして年末直前に公開される紅白歌合戦のタイムテーブルと曲順は、番組のクライマックスへ向けて視聴者の期待感を最大化させます。
現場の制作ディレクター陣が最も頭を悩ませるのが、曲順の構成です。前半戦(第1部)には若年層を引きつけるアップテンポなダンスボーカルグループやアニメタイアップ曲を集中配置し、家族連れが団らんする時間帯に一気に熱量を高めます。一方、年越しが近づく後半戦(第2部)深層部には、ベテラン歌手やその年を代表する大ヒットバラードを配し、エモーショナルな余韻を残す設計が採られます。
ネット上のコミュニティ(Xや各種掲示板)では、曲順発表と同時に「推しが何時何分頃に登場するか」の秒単位での予測タイムラインが共有されます。特にトリ・大トリを務める歌手の選定は、その年の音楽界の顔としてのステータスを象徴するため、ファン同士の誇りをかけた論戦が繰り広げられるのも恒例の光景です。歌唱曲が最新ヒット曲ではなく過去の代表曲(メドレー含む)となった際の賛否両論も含め、タイムテーブルを巡る一喜一憂そのものが紅白特有のエンターテインメント体験となっています。