ネット上の簡易解説やSNSの短い動画で散見される最大の誤解が、「手首のスナップを利かせて急激に回転をかける」という指導です。この動作は、指導現場のバイオメカニクス的見地からも最も避けるべき危険な悪手といえます。
手首(リスト)を過剰にこねると、打球面の角度がミリ秒単位で狂い、サービスの成功率が著しく低下します。さらに、軟式テニスの柔らかいゴムボールであっても、関節に不自然な捻転ストレスがかかり続け、手首の腱鞘炎やTFCC(三角線維軟骨複合体)損傷の原因になりかねません。回転は手首で作るのではなく、「前腕の回内・回外運動」と「腕全体の鋭い引き込み」によって生み出すのが正しいメカニズムです。
また、ソフトテニス カットサーブのルール面でも注意が必要です。現行の日本ソフトテニス連盟の競技規則において、かつて存在したアンダーサーブ時の厳格な腰の高さ制限などは整理されましたが、「トスを投げる前の足の位置(ベースラインを踏む・越えるフットフォールト)」や「トスを打たずに故意にフェイントをかける行為」に対する判定は厳格です。特にアンダーカットは打点が低くなる分、無意識に前足をスライドさせてラインを踏みやすいため、練習時からスタンスの静止を徹底しなければなりません。