雙葉の歴史を紐解くには、17世紀フランスの神学者ニコラ・バレの情熱に立ち返る必要がある。貧困に喘ぎ、教育の機会を奪われた子どもたちのために無料学校を開いたニコラ・バレ。その崇高な精神を受け継ぎ創設された修道会が「幼きイエス会」である。
明治初期、キリスト教禁教令が解かれたばかりの日本に海を渡ってやってきたのが、マザー・マチルドをはじめとする修道女たちだった。築地の外国人居留地で孤児や貧しい子どもたちを保護することから始まった慈善事業は、やがて確固たる理念を持つ女子教育機関へと発展していく。学校法人雙葉学園の根底には、創業時から変わらない「弱者への配慮」と「神の前に平等な個人の尊厳」が息づく。伝統あるカトリック系ミッションスクールとして、単に知識を詰め込むのではなく、魂を育てる教育が今も脈々と受け継がれている。