工場見学と聞いて、退屈な説明パネルが延々と続く光景を連想するなら、そのイメージは鮮やかに裏切られる。明治なるほどファクトリー守谷は、最先端のデジタルサイネージと体験型コンテンツを駆使した「食育」の実験場でもある。
プロジェクションマッピングを駆使したシアターでは、乳酸菌が体内でどのような働きをするのかが擬人化されたアニメーションで躍動する。難解になりがちな腸内環境や発酵のメカニズムが、小さな子どもでも直感的に理解できるストーリーへと見事に昇華されているのだ。
通路の各所に設けられたクイズコーナーや、巨大なパッケージ模型の中に入り込んで撮影できるフォトスポットなど、歩みを進めるごとに新しい刺激が用意されている。説明を聞くだけの受動的な見学から、自ら触れて確かめる能動的な探求へ。教育と娯楽の境界線を溶かす演出が、最後まで来館者の集中力を途切れさせない。