ネット上のQ&Aサイト等を見ていると、iCloudメールに関して技術的に誤った認識が数多く流通していることが分かります。現場取材で見えてきた「よくある誤解」を是正します。
最も多い誤解が、「ストレージ容量を空ければ、過去に届かなかったメールも遅れて届く」という思い込みです。残念ながら、容量オーバーでサーバーから拒否されたメールは、その瞬間に送信元へ差し戻されるか、破棄されています。サーバー上に「保留」として保管されているわけではないため、容量をいくら空けても過去のメールが自動的に降ってくることはありません。容量確保後に、送信者側へ再送を依頼する必要があります。
もう一つの盲点は、「メールアプリ内で数通メールを消したから大丈夫」という油断です。iPhoneのメールアプリでメッセージを削除しても、それは「ゴミ箱」フォルダに移動しただけであり、ストレージの占有量は1バイトも減っていません。「ゴミ箱」を完全に空にし、さらに写真や動画などの大容量ファイルを整理して初めて、空き容量として認識されます。クラウド上の反映には数分から数十分のタイムラグが生じる点にも注意が必要です。