「なぜ、男性のハーフパンツ姿はこれほどまでに賛否が分かれるのか」。編集部が20代〜40代の女性を対象とした意識調査や街頭でのヒアリング結果を精査すると、そこには視覚的な違和感と生理的な不快感という2つの明確なハードルが存在していました。
酷評の引き金となる第1の要素は、「少年の虫捕りスタイル」を連想させるアンバランスなシルエットです。プリントTシャツにダボッとしたカーゴショーツ、履き古したスニーカーという組み合わせは、大人の男性から「知性」と「落ち着き」を根こそぎ奪い去ります。アパレル業界のフィッティング現場でも「30歳を過ぎて全体をカジュアル一色で固めると、どうしても生活感や部屋着感(ワンマイルウェアの怠惰さ)が前面に出てしまう」と警鐘を鳴らしています。
そして第2の要素が、女性陣が口を揃える「清潔感の欠落」です。特に「肌の露出度」と「手入れの痕跡」はシビアに観察されています。大手リサーチ機関による意識調査データでも、ハーフパンツを着用した男性に対して好印象を持つ女性が約58%存在する一方で、その前提条件として「体型に合ったスマートなシルエットであること(84%)」「体毛のケアが行き届いていること(76%)」が挙げられています。ハーフパンツが嫌われているのではなく、「無防備すぎる着こなし」が拒絶されているのが冷徹な現実です。