来場計画を立てる上で、ネット上に散見される古い情報や思い込みによるトラブルが後を絶ちません。特に警戒すべきは「アクセス」と「駐車環境」に関する誤認です。
第1の誤解は、「西新井大師には広い敷地があるから車を停められる」という認識です。公式発表にも明確に記されている通り、夏祭り開催期間中は会場内に来場者用の駐車場は一切用意されません。周辺の住宅街や環七通り沿いにはコインパーキングが点在するものの、収容台数は数台〜十数台規模の小規模なものが大半です。祭り当日は16時の段階でほぼ満車となり、空き待ちの車列が道路交通の妨げとなるケースが常態化しています。さらに環七通り周辺では夕方以降、自然渋滞に加えて局所的な交通整理が入るため、自家用車での乗り入れは極めてリスクが高い選択肢となります。
第2の盲点は、東武大師線アクセスにおける改札システムの特殊性です。東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の西新井駅から1駅だけ枝分かれしている単線の大師線は、終点の「大師前駅」に自動改札機が存在しません。乗客の運賃精算やICカードのタッチは、すべて乗り換え元である「西新井駅」の大師線連絡改札口で行う仕組みになっています。
このシステムを知らない旅行者や久しぶりに訪れる人が、大師前駅で「タッチする改札機がない」と戸惑ったり、帰路の西新井駅連絡改札でICカードの残高不足による詰まりを引き起こしたりする事例が毎年多発しています。乗車前にあらかじめSuicaやPASMOに往復分のチャージを済ませておくことが、帰宅時の改札混雑をすり抜ける最大の防衛策です。また、混雑を徹底的に嫌う場合は、日暮里・舎人ライナーの「西新井大師西駅」や「江北駅」から徒歩(約15〜20分)でアプローチするルートも有効な迂回策となります。