そもそもこの奇妙極まりないお菓子は、作中でバーティー・ボッツという魔法使いの失敗から生まれたとされる奇想天外なスナックだ。原作小説のファンタジー世界において「あらゆる味が存在する」と謳われた通り、甘美なチョコレート味があるかと思えば、トースト味、さらには内臓味までが潜む狂気のラインナップとして描かれた。
ワーナー・ブラザースが映像化した映画版のヒットを経て、魔法ワールド(Wizarding World)の象徴として現実世界に召喚された現在、老舗ジェリービーンズメーカーの技術によってその不条理な味覚が驚くべき精度で再現されている。ただ甘くて美味しいお土産を配る時代は終わり、五感を揺さぶる「体験」を持ち帰るツールとして、世界中の旅行者を熱狂させ続けているのだ。